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冊子「拉致監禁」シリーズ 2 その時警察はどう動いたか
5 監禁を二度も黙認した警察
宮腰美千代
「親子問題」を盾に拉致監禁を正当化
監禁から脱出した後、私は閉塞恐怖症になりました。また、監禁される悪夢を何度も見ました。閉鎖された環境で脱会を強要され、婚姻まで無効にされる恐怖心は、そう簡単に消えるものではありませんでした。しかし時間が経つにつれ、両親に対しても徐々に怖がらずに接することができるようになってきました。それは、ひとえに今の夫のお陰であり、夫との間に生まれた子女のお陰です。
私への拉致監禁の実行は、直接的には家族が行いました。しかし、家族だけの知恵では到底考えられないほど、それは緻密な計画に基づいたものでした。両親は松沢牧師や船田牧師らが行う拉致監禁相談会に行き、そこで牧師や元信者から助言や指導を受けた上で、拉致監禁を行ったことは明らかでした。統一教会に対する悪い噂を聞かされ、真実かどうかの裏づけも取れずそれを信じて、ただ心配する家族の心理をうまく利用して、拉致監禁を行わせているのです。
そして、拉致監禁による強制脱会を「親子問題」にすり替え、法の枠をうまくすり抜けながら公然と行い続けているのです。
人生の大切な3か月半もの期間を監禁によって強制的に奪われ、仕事も奪われてしまいました。統一教会の信仰を捨て去るまで、何度でも拉致監禁が実行されるような世の中では、あまりにも恐ろしくて安心して暮らせません。
私は自宅で話し合いをするよう何度も提案しました。しかし、私の意見は牧師らによってすべて無視されました。このような体験をしたのは私だけでなく、今なお何人もの統一教会信者が同じ拉致監禁被害を受け、信仰を捨てるように強要されているのです。
また、現在も統一教会信者の中には、家族が反対牧師につながっているため、監禁される恐怖心から帰省することも、住所を教えることもできず、精神的苦痛を受けている人がいます。
拉致監禁は人の幸せを奪う恐ろしい行為です。この拉致監禁被害が一刻も早く日本からなくなることを願ってやみません。
2 その時警察はどう動いたか
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