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セゲイルボ:「宗教人の拉致」目をつむる日本(1)
数ヶ月~数年間監禁して「改宗」強要
主に統一教信者達をターゲット
脱出しようとして重傷・自殺も
一部キリスト教過激派団体
父母・親戚ら動員犯行
日本の警察“家族問題”と
人権先進国を自認する日本で反倫理的な拉致事件が横行している。日本国内の一部過激派キリスト教団体は政府当局が無策傍観している中で統一教会信者の家族らを抱き込んで「強制改宗・拉致監禁」を堂々と行っている。日本で強行される統一教徒に対する拉致監禁の犯罪の実体と問題点及び対策、韓国内の被害者達の事情を4回にわたり探ってみる。
去る2月7日、日本の東京に住む統一教会信者の藤本ななみ(30歳・仮名)は甥(又は姪)の誕生日会のために実家がある栃木県大平町に行くと外出した後、45日経っても行方不明だ。去る、1月15日には名城大学の統一教会のサークルに所属する鈴木みゆき(4 年生)も滋賀県の実家に一時帰省した後、現在まで連絡が途絶えている。
日本では特定の宗教の信徒を狙った拉致犯罪がなくならない。日本の憲法は信仰の自由を認めているが、現実には自身の信仰のためにいつ拉致監禁されるかもしれないと怯えている状況だ。取り締まらなければならない日本政府は、北朝鮮による日本人拉致被害を国際的問題にするためにあらゆる努力をしているが、国内で広がっている反人権的拉致犯罪には目をつぶっている。 24日、世界基督教統一神霊協会(統一教会)は1960年代から日本で発生し始めた統一教徒に対する拉致犯罪の被害が3月の現在までに4300件にのぼると明かした。
これらの事例の中には、鉄パイプとスタンガンで武装した暴漢20人余りが鳥取県の統一教会に乱入して女性信者を拉致した後、1年3ヶ月の間監禁して信仰放棄を強要した事件もある。ある青年信徒は監禁場所のマンションの6階から監視を避けて脱出しようとして転落し、重傷を負い今も記憶を取り戻せずにいる。韓国人の男性と結婚して韓国で生活していた女性信徒(27歳)が一時実家に帰省した際に拉致されて絶望のあまり監禁されたマンションのトイレで自殺した悲劇的事件もあった。
米国でも1970~1980年代に「ディプログラミング」という強制拉致改宗が盛んに行われたが今は終息した。過激派キリスト教団体が新宗教の信者達を拉致・監禁して信仰を放棄させる行為が、信仰の自由と身体自由権を侵すという理由で米国政府が強力に取り締まったためだ。
しかし、日本の政府当局は拉致事件を傍観している。一部過激派キリスト教牧師らが統一教会の信者の父母や親戚を巧妙に防御壁として利用するためだ。拉致の被害者達は大部分、父母や兄弟の連絡を受けて実家や家族との集まりの場に行った際に強制的に拉致されている。日本の警察は被害者達の拉致被害申告を受けて現場に行っても父母や兄弟が出てきて、「これは家族の内部問題」と言えば目の前に被害者がいてもそのまま撤収している。
拉致被害者達は解放されても、深刻な外傷後ストレス障害(PTSD)(心的が抜けている)に苦しめられている。日本の「臨床精神医学」雑誌(2000年10月号)は拉致被害を受けた統一教会信徒達が解放された後にも「家族の犯したことを忘れることができない。両親の戸籍から抜けたい」など、父母兄弟に対して自分を強姦した犯罪者に抱くようになるのと同じような憎しみを持っていると指摘している。
日本の世界基督教統一神霊協会の鴨野守広報局長は「信仰の自由は、たとえ両親や兄弟といえども一方的に踏みにじることはできない」とし、「日本政府が北朝鮮の日本人拉致問題にだけ神経を注ぐのではなく、国内に広がる別の拉致の悲劇に対しても法治国家として相応の処置をしなければならない」と強調した。
東京:キム・ドンジン特派員
日本の統一教徒に対する強制改宗の拉致被害の代表的事例
後藤徹:
家族とキリスト教牧師らにより拉致され、12年5ヶ月間監禁生活。2008年に解放された当時、極度の栄養失調状態。
野副牧人:
1992年、家族により拉致監禁。脱出の際に腰にけがをして、下半身不随の宣告を受けたが、奇跡的に回復
小出浩久:
医師出身。1992年、2年間の拉致監禁。解放後に自身の経験を「拉致からの脱出」という本にまとめる。
小林宗一郎:
1992年以後3回にわたり拉致される。監禁場所に警察が出動するが、家族問題としてそのまま撤収して論議。
寺田こずえ:
韓国で結婚生活中に日本の実家に一時帰省した際に拉致監禁。2ヶ月後、夫により救出成功
今利智也:
1995年、97年、の2回にわたり拉致被害。拉致事件に警鐘を鳴らすため、両親とキリスト教牧師を告訴
塩谷知子:
韓国で結婚して生活していたが、1993年に日本の実家で拉致。衝撃で今も深刻な鬱病を抱えている。
資料:日本 拉致監禁・強制改宗被害者の会
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