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「拉致監禁」問題を考える特別シンポジウム―家族を破壊しているのは、誰なのか!―を開催しました
9月10日午後、渋谷区の世界平和統一家庭連合本部において、「拉致監禁」問題を考える特別シンポジウム―家族を破壊しているのは、誰なのか!―が開催され、オンライン配信されました。主催は、全国拉致監禁・強制改宗被害者の会(後藤徹代表)、後援は、世界平和統一家庭連合です。
これは8月6日に開催されたシンポジウム「鈴木エイト氏『宗教ヘイト』発言を糾す」に続く第2弾です。
第1部では、4人の被害者が生々しい証言を発表しました。
後藤代表は、仲の良かった家族関係が、「第3者の介入」によって壊れていった経緯を述べ、暴力と恐怖、悪口が横行する監禁場所で「命よりも大切な信仰が破壊されていく恐怖と絶望感。その苦しみは言語を絶します」と告白しました。
続いて、登壇した元教会員の中島裕美さんは、拉致監禁されたのは2週間でしたが、実に34年経った今も拉致監禁が原因のPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ日々を送っています。
中島さんは「かつて受講したセミナーで、人権とは『安全、安心、自信』と学んだ。これを奪うのが拉致監禁です」「家庭連合がどのような団体であったとしても、それゆえに拉致監禁が正当化されることはない」と呼びかけました。
内科医の小出浩久さんは「神仏への信仰を侮蔑し、我は救い主と信じる全国弁連」と題して発表。全国弁連に所属している平田広志弁護士が監禁場所に来て、「親族によって作られたこういう環境は違法でない」と宣言したため、小出さんの親族はみな安心してしまったといいます。また、有田芳生氏が「1年間も閉じ込められてよく耐えていられましたね」と拉致監禁を容認する発言をしたことや、脱会カウンセラーの宮村峻氏の指示で、TBSの「報道特集」に無理やり出演させられたことなど、反対派の悪辣な手口を暴露しました。
女性教会員のSさんは、拉致監禁された夫と一緒に1歳半のかわいい盛りの長女を連れ去られ、警察庁長官や司法に問題解決を訴えるなどしましたが、解決につながらず、一時は死も考えました。Sさんは、娘に宛てた手紙をスクリーンに映し出し、こう語りました。
「この手紙を直接声に出してこの場で読むならば当時の心情がフラッシュバックされここに立っている事すらできなくなってしまうと思います。そんな私を(この世に)引き留めてくれたのはお腹に宿っていた小さな命でした。その命がなったら、今日この場に立っている私はいなかったかもしれません」
第2部では、近藤徳茂・法務局副局長が、「米国では警察の介入によりこの問題が早期終結したが、日本では反対派が家族を関与させることで警察を排除した」と指摘。1999年以降の米国務省報告、2000年4月の桧田仁衆議院議員(当時)による国会質疑、2014年の国連勧告等を経てこの問題が沈静化に向かったと説明しました。
また国際弁護士の中山達樹氏は、専門家の立場から「拉致監禁」の不当性と違法性について説明しました。
その中で、中山氏は、日本基督教団、「霊感弁連(全国弁連)」、脱会屋が連携し、拉致監禁によって棄教した元信者を原告とする「青春を返せ」訴訟が各地で提起されたと述べ、教団から献金を奪う「拉致監禁ビジネス」の構図に言及。「提訴が、本人のリハビリの一環という。卑劣なやり方だ」と批判しました。
その後、発表者によるディスカッション、質疑応答が行われました。
当日の映像は以下より御覧ください。