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東京地裁 拉致監禁実行者に賠償命令
1月28日午後3時、東京地裁(709号法廷)において、当会の後藤徹代表が、自身に対する拉致監禁・棄教強要に関与した親族や新津福音キリスト教会の松永堡智(やすとも)牧師、職業的改宗活動家の宮村峻(たかし)氏などを相手取って起こした民事裁判の判決が言い渡され、親族である被告3名に対して総額483万円、宮村被告に対して上記損害中96万円を連帯して支払うよう命じられました。
午後5時から同所内記者クラブにて開かれた記者会見で後藤代表は、
「『人生いよいよ花開く』という31歳で突然監禁され、一切の自由を奪われたまま44歳になりました。私のこの主張を聴いた多くの人は、『この日本で,そんなことがあり得るのか?』と信じがたい思いを抱かれます。
3年間かかったこの裁判では、思い出したくもない監禁当時の心境や記憶をたどりながら、陳述書をしたためました。
私と同じように、全く逃げられない監禁下で、宮村峻氏や松永牧師から執拗に責め立てられ、多くの統一教会信者が、『もう死んでしまいたい』と思う程苦しめられてきました。
これまで家族の背後に隠れてきた宮村氏の責任を問えたことは、非常に良かったと感じています。私と同じように、かつて宮村氏や松永牧師から、『馬鹿!』『阿呆!』などと罵倒され、心の中で大切にしている信仰が破壊されるまで監禁が解かれない状況に置かれた同志達も、涙を流して喜んでいます。
統一教会信者に対する拉致監禁事件は過去4300件以上です。日本社会で知られる事のなかった、闇に隠された事件だと思っています。そして現在も、どこかで監禁されている被害者がいます。
信教の自由・人権が保障されている日本においては、最低限、拉致監禁に怯える必要のない状態になってほしい。この裁判が、拉致監禁犯罪撲滅の一助になるよう願います」
と述べました。
後藤代表の担当弁護士は、
「12年以上の長きに亘り監禁され、全ての自由を奪われ、人生も結婚も滅茶苦茶にされた責任として、400万円の慰謝料とはあまりにも少ないのではないか?と感じます。控訴を検討します」と、判決に納得できない様子でした。
判決後、支援者に対してコメントを述べる後藤代表(東京地裁)
被告らは1995年9月から2008年2月までの12年5か月間、統一教会信者である後藤代表を拉致監禁し、棄教を強要しました。これに対し、後藤代表は2008年4月、荻窪警察署に告訴状を提出しましたが、警察は被疑者を誰一人として逮捕せず、強制捜査も行わないまま2009年2月に事件を東京地検に送致。同地検は同年12月、「嫌疑不十分」を理由に不起訴処分としました。
後藤代表は2011年1月、被害の回復と被告らの罪状を世に訴えるため、約2億円の損害賠償を求め、民事訴訟を提起し、今日の判決に至りました。