【訃報】 宿谷麻子さん逝去
さる10月15日、被害者として拉致監禁問題と正面から闘ってきた宿谷麻子氏がクモ膜下出血のため逝去されました。享年48歳でした。
宿谷さんは、1995年に拉致監禁を伴う棄教説得を受けて統一教会を脱会した後、監禁状態で受けた過酷な虐待が原因でPTSDを発症。16年間にわたってアトピー、過覚醒、吐き気、悪夢、動悸、不眠などの症状で苦しまれました。
しかし、 そのような状態にあっても、自分のような被害者を出したくないという一心で、拉致監禁・強制改宗という蛮行の撲滅のため毅然と立ち向かったのが宿谷さんでした。
自身の体験と苦しみをブログで綴ることから始まった宿谷さんの孤独な闘いは、ルポライター・米本和広氏への取材協力を通して広く知られるようになりました。その後も継続して、「拉致監禁をなくす会」(代表:小出浩久氏)の副代表としての活動やメディアへの取材協力、最近では「後藤徹氏の裁判を支援する会」の世話人としてなど多岐にわたる活動をされました。
被害者の会としては、宿谷さんの逝去に対して深い哀悼の意を表すと共に、同人による拉致監禁問題の撲滅のための貢献に感謝の念を禁じ得ません。
また、近日中に有志による同人を偲ぶ会も都内にて執り行われる予定です。
晩年も精力的にメディア取材に応じた宿谷麻子さん(世界日報社提供)