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後藤代表の民事裁判、第10回口頭弁論開廷とYoshi Fujiwara氏へのインタビュー
10月9日、東京地方裁判所にて、当会の後藤徹代表が、自身に対する拉致監禁・強制棄教に関与した親族、新津福音キリスト教会 の松永堡智(やすとも)牧師 、職業的改宗活動家の宮村峻(たかし)氏などを相手取って起こした民事裁判の第10回口頭弁論が開かれました。
法廷では過去の口頭弁論と同様、準備書面、証拠書類、意見書等の提出と確認が粛々となされました。
次回、第11回口頭弁論は、11月20日の午前10時半から、そして次々回、12月18日の午前11時から開かれる第12回口頭弁論が証拠調べの最終期日と決定されました。
当日の傍聴は抽選になりますので、東京地方裁判所の裁判所傍聴券交付情報をご参照ください。
また、同法廷には在オーストラリアの人権活動家・Yoshi Fujiwara氏 も傍聴に訪れており、当会のインタビューに応じました。
インターネットを通して拉致問題を知ったというFujiwara氏は、ネット上の関連ニュースを翻訳してブログ に掲載する活動を開始。次第にオリジナル記事も掲載するようになり、その件数は約2年間で100件を超えています。
Q: 後藤裁判についての意見をお聞かせください。
最近、原告側から重要な証拠や証言が続出していますよね。印象的だったものとしては、拉致監禁した側の家族から提出された陳述書や松永牧師による監禁指南ビデオです。松永牧師のビデオに関しては、その存在を全面否定する被告側陳述書が2通提出されていましたが、実在が明らかにされた以上、陳述書を書いた2名の証言は信用性を失いました。
証拠が出にくい拉致監禁事件にも関わらず、原告側が様々な資料を集めてよくやっていると思います。法廷でも、被告側は被告人複数、弁護士複数、傍聴団含めて一大グループを形成しているのに対し、原告側は少ない人数で闘っている印象でしたね。
私のブログ記事、「『(米)ディプログラミング盛衰 』からみた後藤民事訴訟の意義」でも書きましたが、アメリカでディプログラミングが消滅した理由としては、裁判の判決が決め手になっています。中でも、ディプログラミングに壊滅的打撃を与えた裁判として、ジェイソン・スコット裁判 が挙げられますが、私の中で後藤裁判は同じ位置づけにあります。
後藤さんの刑事告訴が不起訴に終わっていますが、スコット事件の最初の刑事裁判の結果も、被害者が負けたも同然でした。首謀者が無罪放免、二人のアシスタントに対しては執行猶予30日懲役1年という軽い判決が下されただけですからね。
しかし、ジェイソン・スコットがその後起こした民事訴訟では、裁判所は加害者側の犯罪的過失を認め、87万5000ドル(約8750万円)を補償的損害賠償として、また懲罰的損害賠償金で400万ドル(約4億円)の支払いを命じました。特筆すべきは、首謀者を斡旋した反カルト組織のCAN(Cult Awareness Network) が共謀と過失の責任を問われたことです。CANは、不服として上告しましたが決定が覆ることは無く、その後破産宣言を行うに至りました。
http://en.wikipedia.org/wiki/Jason_Scott_case
後藤裁判は、日本の拉致監禁問題における最も重要なポイントだと言えます。当然、被告側である反UC側は「最後の闘い」として必死になって万策を講じてくるでしょう。
(インタビュー終わり)
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