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2011年12月21日
ジョージア州庁で「フリーダム・ライダー」が支持者に歓迎される
6週間にわたる旅の初日。アトランタのミッシェル・ストリートを見据えるジョン・セイジン・トランバーグ(左)とジョシュア・ワイルドマン
自転車でクロスカントリーの旅をしている二人の若い統一教会信徒が、12月15日、ジョージア州庁で温かく歓迎される。
ジョージア州のドンゼッラ・ジェームズ上院議員が同州庁で開いた報道発表の場に、ロサンゼルス出身のジョン・セイジン・トランバーグさん(22歳)と、ジョシュア・ウィルドマンさん(21歳)が出迎えを受けた。二人は「信仰・家族・自由」を掲げ、2300マイルの旅をしている。この消耗戦についてトランバーグさんは、日本で統一教会の仲間達が棄教を目論む迫害を受けていることに、世間の注意を喚起したいからだと説明した。彼によれば、そうした迫害は警察も周知しており、全ての国民に保障されている信教の自由が適用されていない。
トランバーグさん:「約三十年前に数百人の米国市民が、信仰を捨てさせるために拉致され、数週間から数ヶ月間にわたって苦痛を受けた。その大半は過酷な仕打ちに耐えて統一教会に戻り、結婚して立派な子供達を育てた。統一教会信者を拉致して報酬を得た連中は、その中の数人が逮捕・拘束されるようになって、二十年ほど前に活動をやめた。しかし日本では、拉致と脱会説得は今も続けられている。実行犯はただの一人も起訴されておらず、メディアはこの残酷な事態を世間に伝えようとしない。」
「有り難いことに米国には自由な言論機関があり、もっと有り難いことに米国人は信仰・家族・自由の砦であることを誇りにしています。こうした価値が私の父母にも生きています。率直に言えば、両親は私の人生に多くの恩恵を与えてくれ、特に勤勉さと信仰、未来のビジョンを持つモデルを示してくれた。」
「教会の文化から私は多くの利益を得ました。しかし日本で私と同じ信仰を持つ数千名の人達は、自由に信仰を実践できないでいるのです。日本の偉い方々を批判したくて言っているのではありません。私は母の故国の文化と歴史を愛していますし、米国と日本の両方が好きです。信教の自由は合衆国憲法でも日本の憲法でも保障されています。問題は日本で、全ての国民に対して然るべき法的権利が与えられていないことです。偉大なジョージア州でも数十年前に黒人達が似たような状況にあったと読んだことがあります。」
「フリーダム・ライド」の理由
「この自転車旅行を通じて、今まで語られなかったことを話したいのです。世界中で迫害されてきた信仰の聖者達の口になりたいのです。ご存じのように非常に多くの宗教、例えばモルモン、エホバの証人、ペンテコステ派、新宗教運動などが該当します。中でも日本で四十年以上も黙殺され苦しんできた聖者達を讃えたいのです。彼らは根も葉もない不安やメディアの不当な扱い、強欲な弁護士の被害者なのです。今日、ジョージア州は全ての市民に然るべき法手続を確保するべく最善を尽くしていますし、もし問題があればドンゼッラ・ジェームス上院議員は陣頭に立って下さるはずです。」
「日本をもっと素晴らしい国にしたいのです。日本の政府はもっと公平に振る舞い、全国民を平等に扱えるはずです。信教の自由を擁護する理想を、全ての市民に対して享受させるべきです。私の母は素晴らしい人ですが、それは実に立派な社会から出てきたからです。実際、日本人はもっと素晴らしくなれるはずです。」
ジェームス上院議員は集まった人達に問題を説明しながら、マーチン・ルーサー・キング二世博士の有名な言葉を引用した:「どこかに不正義があれば、他の全ての場所で正義が脅かされる」。議員は世界平和女性連合のメンバーで地元に住む日系アメリカ人の七人に挨拶をした。彼女達は、拉致され棄教説得を受けた数千人の日本人女性に連帯を示すため、和服姿で集会に参加した。
米国を訪れている臨床心理学者の大知勇治氏(統一教会信者)は参加者に、過去三年間、日本で改宗強要を受けた数百人を診断した経験を語った。
「ここには深刻な心理的状況と、信仰の自由の問題があります。」大知氏は更に続けて、こう説明した:「いわゆる脱会説得から生還した約二百人の統一教会信者にカウンセリングをしましたが、そのうち20人ほどがPTSDを患っていました。これら被害者は不安や睡眠障害に苦しめられています。その方々の親兄弟は、職業的脱会屋とか、統一教会を訴えたい弁護士達に後押しされています。不幸なことに、教会に戻った信者達は親達と接触を保ちたいわけですが、そのためには統一教会での信仰を踏みにじろうとしている弁護士や、偏見に満ちたキリスト教聖職者達に向き合わなければならないことを知っているのです。」
トランバーグさんは生まれ故郷のジョージア州ローレンスビルにあるジョージア・グウィンネット大学の学生会会長だ。ウィルドマンさんは、カリフォルニアの大学生で心理学を学んでいる。
「強制改宗被害者の会」のルーク樋口氏によれば、この二人の若者は12月16日金曜の夜まで、ジョージアとアラバマの州境近くにキャンプをする。樋口氏は自転車ツアーの最初の数日間、車で伴走する予定だ。
この二人の若者は統一教会信者の二世で、母は日本人、父は米国市民だ。彼らによると旅行の目標は、1969年からこれまで、日本で4000人以上の統一教会信者と、多数の「エホバの証人」信者が拉致され、脱会強要のために数ヶ月から数年間にわたる監禁を受け、精神的な苦しみを受けてきた事実を、世間に周知させるところにある。日本でこの問題を取材してきたジャーナリストによれば、被害者の中には強姦されたり拷問を受けた人もおり、数百人がPTSDに苦しめられている。
文・ダグラス・バートン(アトランタ)
左から右。テッド・ゲイン、セイジン・タランバーグ、ジョシュ・ウィルドマン、ドンゼッラ・ジェームズ上院議員、(右端)ジャクリーン・レザーズ夫人。州庁で、12月15日。当日は、ニック&シャナエ・デービス夫妻が「ライダー」を讃える歌を唄うなどお祭り気分の陽気なものとなった。
ドンゼッラ・ジェームズ上院議員が、「フリーダム・ライダー」は良心の囚人について認識を高めてくれたことに敬意を表した。
「ライダー」の旅はジョージア・グウィンネット大学を起点に午前8時に出発した。トランバーグさん(左から二人目)は「祝福青少年アカデミー」の支援者達と家族から激励を受けた。両親のデービッド・トランバーグ(ネクタイを付けている)とスミコ・トランバーグは後列中央。
Unification News - Family Federation For World Peace-
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