新着情報
2011年8月23日
宇佐美隆さんの第6回公判
8月5日(金)午後1時半から東京地方裁判所にて、ストーカー規制法違反容疑で起訴された宇佐美隆さん(42)の第6回公判が開かれました。
今回は、宇佐美さんに対する被告人質問が行われました。
主尋問で弁護士は先ず、宇佐美さんと被害を訴えた女性(以下イニシャルのMK)が参加した「合同結婚式」の定義について質問。宇佐美さんは、「宗教上の婚約ではなく、文字通りの結婚式」であることや、教祖が決めた相手であっても、双方に対する最終的な意思確認の機会があり、「断ることができた」ことを供述。また、MKさんの申し出により、宇佐美さんの実家がある宮崎を訪ねて両親に「結婚する旨」を報告し、また、2人の新居の申込をする等、MKさん自身も新婚生活のスタートに向け、積極的に準備をしていたとのことです。
続いて、弁護士が宇佐美さんにMKさんを探した動機について尋ねると、
「大事な嫁、自分の片割れを探す想い」と、ストーカー規制法違反の構成要件となる「恋愛感情の充足」とは次元が違う目的であったと改めて強調。
また、
「彼女は信仰心が強かったので、簡単に脱会するとは思えなかったし、拉致監禁被害者の話を聞いても、手紙だけではわからないと思った。自分に対する直接の意思表示がなく、しっかりと確かめる必要を感じた」「本当に脱会したのであれば、堂々と会えるはず。隠れているような状態を見て、偽装(脱会)かもしれない、と思った」と供述しました。
また、2008年1月にMKさんが失踪し、宇佐美さんとの連絡を途絶えたことについて、MKさんは「メールを一度返信した」と法廷で証言していますが、これに対して、宇佐美さんは
「メールの返信は一度もなかった」と証言。よって、さらに「拉致監禁の疑いを強めた」と供述しました。
宇佐美さんに対する主尋問により、その他以下の主張がなされました。
・必死にMKさんを探す宇佐美さんは、「拉致監禁・強制改宗」の被害体験談を聴いたり、様々な集会や勉強会への参加や書籍等を通じて、「強制改宗による心的なダメージ」を心配。「MKさんをPTSD被害に合わせたくない。早く助け出したい」との思いから、真剣に捜索活動をするようになった。
・宇佐美さんは、偽装脱会を試みている信者の「偽装」がばれてしまえば、却って監禁が長引くという「デリケートな問題」について認識。試行錯誤の上、先ずMKさんの居場所を探し出し、その上で本人に対する直接の意志確認に適した機会と環境の確保を目指すという2段階の手順を計画し、MKさんの監禁場所の発見を最優先に置いた捜索を行った。
・公訴事実となっていた4度の「待ち伏せ行為」の疑いに関し、(つきまとい行為は起訴段階で公訴事実から外れている)弁護人は、現場の地図や位置関係を明確に表す写真を示しながら、それらの容疑における宇佐美さんとMKさんとの遭遇が偶発的なものであり、「待ち伏せ行為」に当たらないことを宇佐美さんとMKさんの証言両方に矛盾しない形で立証した。それは、4度の「待ち伏せ行為」の疑いの全てが、MKさんの居場所を探す宇佐美さんをMKさんが一方的に見つけたというのが事実であり、個々の行為においても完全に待ち伏せでないということである。
・唯一、宇佐美さんがMKさんと対面(接触)したのは、2010年11月の杉並区内のサウナ。宇佐美さんはこの日、宮村氏ら数名が乗り込む車を「なんらかの手がかり」を求めて追い、杉並区内のサウナ駐車場に入るのを確認。「一体どんな人たちか」と待ち受けたところ、宮村峻氏に連れ添ってMKさんが階段を上ってきたことを確認。 思いがけない機会に驚きながらも、直接、宮村氏に彼女と話す機会を申し入れたが拒否された。宇佐美さんは、サウナという多くの人が居合わせる公共の場であれば、双方に冷静な応対が望めるとの公正な配慮の下、MKさんを待ち受けた。宇佐美さんは、その場で話をするつもりはなく、「場所と時間を決めて、一対一で話せる機会」をMKさんに提案しようとした。しかし、MKさんの人が変わったような態度を見て、MKさんの脱会が本心であったことと、婚姻意思が無いことを確認した。
宇佐美さんが知るMKさんとは別人のような表情や言動に、それ以降、宇佐美さんは捜索および意思確認を完全に打ち切り、MKさんの前には二度と姿を現しませんでした。
尋問の終わりに宇佐美さんは、喉を詰まらせながら「(今回の一連の事件は)とても残念に感じている。彼女のことを想って探していたのに、(女性を拉致監禁し、その女性に訴えさせるという)やり方がひど過ぎる」とやるせない心情を吐露し、被告人質問を終えました。
次回公判では、検察側による宇佐美さんへの反対質問が50分予定されています。
次回期日は、9月16日(金)午後2時15分より同531号法廷で行われます。
なお当日の傍聴は今回同様、抽選になる可能性がありますので、東京地方裁判所の裁判所傍聴券交付情報をご確認下さい。
この事件の真相と統一教会の見解については、UC公式サイトに掲載の『宇佐美隆さんの事件に関する見解』をご覧下さい。
・宇佐美隆さんの第五回公判
・宇佐美隆さんの第四回公判(UC公式サイト)
・宇佐美隆さんの第三回公判
・宇佐美隆さんの第二回公判
・宇佐美隆さんの初公判
今回は、宇佐美さんに対する被告人質問が行われました。
主尋問で弁護士は先ず、宇佐美さんと被害を訴えた女性(以下イニシャルのMK)が参加した「合同結婚式」の定義について質問。宇佐美さんは、「宗教上の婚約ではなく、文字通りの結婚式」であることや、教祖が決めた相手であっても、双方に対する最終的な意思確認の機会があり、「断ることができた」ことを供述。また、MKさんの申し出により、宇佐美さんの実家がある宮崎を訪ねて両親に「結婚する旨」を報告し、また、2人の新居の申込をする等、MKさん自身も新婚生活のスタートに向け、積極的に準備をしていたとのことです。
続いて、弁護士が宇佐美さんにMKさんを探した動機について尋ねると、
「大事な嫁、自分の片割れを探す想い」と、ストーカー規制法違反の構成要件となる「恋愛感情の充足」とは次元が違う目的であったと改めて強調。
また、
「彼女は信仰心が強かったので、簡単に脱会するとは思えなかったし、拉致監禁被害者の話を聞いても、手紙だけではわからないと思った。自分に対する直接の意思表示がなく、しっかりと確かめる必要を感じた」「本当に脱会したのであれば、堂々と会えるはず。隠れているような状態を見て、偽装(脱会)かもしれない、と思った」と供述しました。
また、2008年1月にMKさんが失踪し、宇佐美さんとの連絡を途絶えたことについて、MKさんは「メールを一度返信した」と法廷で証言していますが、これに対して、宇佐美さんは
「メールの返信は一度もなかった」と証言。よって、さらに「拉致監禁の疑いを強めた」と供述しました。
宇佐美さんに対する主尋問により、その他以下の主張がなされました。
・必死にMKさんを探す宇佐美さんは、「拉致監禁・強制改宗」の被害体験談を聴いたり、様々な集会や勉強会への参加や書籍等を通じて、「強制改宗による心的なダメージ」を心配。「MKさんをPTSD被害に合わせたくない。早く助け出したい」との思いから、真剣に捜索活動をするようになった。
・宇佐美さんは、偽装脱会を試みている信者の「偽装」がばれてしまえば、却って監禁が長引くという「デリケートな問題」について認識。試行錯誤の上、先ずMKさんの居場所を探し出し、その上で本人に対する直接の意志確認に適した機会と環境の確保を目指すという2段階の手順を計画し、MKさんの監禁場所の発見を最優先に置いた捜索を行った。
・公訴事実となっていた4度の「待ち伏せ行為」の疑いに関し、(つきまとい行為は起訴段階で公訴事実から外れている)弁護人は、現場の地図や位置関係を明確に表す写真を示しながら、それらの容疑における宇佐美さんとMKさんとの遭遇が偶発的なものであり、「待ち伏せ行為」に当たらないことを宇佐美さんとMKさんの証言両方に矛盾しない形で立証した。それは、4度の「待ち伏せ行為」の疑いの全てが、MKさんの居場所を探す宇佐美さんをMKさんが一方的に見つけたというのが事実であり、個々の行為においても完全に待ち伏せでないということである。
・唯一、宇佐美さんがMKさんと対面(接触)したのは、2010年11月の杉並区内のサウナ。宇佐美さんはこの日、宮村氏ら数名が乗り込む車を「なんらかの手がかり」を求めて追い、杉並区内のサウナ駐車場に入るのを確認。「一体どんな人たちか」と待ち受けたところ、宮村峻氏に連れ添ってMKさんが階段を上ってきたことを確認。 思いがけない機会に驚きながらも、直接、宮村氏に彼女と話す機会を申し入れたが拒否された。宇佐美さんは、サウナという多くの人が居合わせる公共の場であれば、双方に冷静な応対が望めるとの公正な配慮の下、MKさんを待ち受けた。宇佐美さんは、その場で話をするつもりはなく、「場所と時間を決めて、一対一で話せる機会」をMKさんに提案しようとした。しかし、MKさんの人が変わったような態度を見て、MKさんの脱会が本心であったことと、婚姻意思が無いことを確認した。
宇佐美さんが知るMKさんとは別人のような表情や言動に、それ以降、宇佐美さんは捜索および意思確認を完全に打ち切り、MKさんの前には二度と姿を現しませんでした。
尋問の終わりに宇佐美さんは、喉を詰まらせながら「(今回の一連の事件は)とても残念に感じている。彼女のことを想って探していたのに、(女性を拉致監禁し、その女性に訴えさせるという)やり方がひど過ぎる」とやるせない心情を吐露し、被告人質問を終えました。
次回公判では、検察側による宇佐美さんへの反対質問が50分予定されています。
次回期日は、9月16日(金)午後2時15分より同531号法廷で行われます。
なお当日の傍聴は今回同様、抽選になる可能性がありますので、東京地方裁判所の裁判所傍聴券交付情報をご確認下さい。
この事件の真相と統一教会の見解については、UC公式サイトに掲載の『宇佐美隆さんの事件に関する見解』をご覧下さい。
・宇佐美隆さんの第五回公判
・宇佐美隆さんの第四回公判(UC公式サイト)
・宇佐美隆さんの第三回公判
・宇佐美隆さんの第二回公判
・宇佐美隆さんの初公判