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2015年1月22日

宗教ジャーナリストが斬る「後藤 徹 拉致監禁・強制棄教裁判」控訴審判決


 月刊誌『財界にっぽん』2月号が、同紙の「日本の人権〈シリーズ56〉」コーナーにて「『後藤徹拉致監禁・強制棄教裁判』控訴審で被害者側勝訴/125カ月『監禁』と評価/日本宗教史上画期的判決」と題するレポートを掲載しました。記事は、宗教ジャーナリストの室生忠氏によるもので、次号にも連載となる見込みです。

 記事では、須藤典明裁判長による判決主文の朗読が行われた2分あまりの法廷内の様子について、「あまりに衝撃的な内容だったのだろう。裁判長席に向かって法廷右側に座った、職業的脱会屋・宮村峻の代理人・山口広、後藤実兄の代理人・山口貴士と荻上守生、日本同盟基督教団・新津福音キリスト教会牧師・松本堡智の代理人・中村周而ら、被控訴人の弁護人たちは一瞬呆気にとられた表情を浮かべ、次いでみるみるうちに顔面を紅潮させていく。なかには反対に顔面蒼白になっていく代理人もいる」とレポート。続いて、約15分に及んだ須藤裁判長による判決の「事実及び理由」の骨子の説論を以下のように抜粋して紹介しました。

「親・兄弟が信者となった家族を説得するために話し合いをする場合、家族といえども、個人としての意思の自由、尊厳というものがあり、本人が説得に応じないのに、その行動の自由を制約してまで説得しようとすることは原則として違法なものになる」

「松永さんや宮村さんは、お兄さんら家族がやることを了解したうえで、控訴人(後藤)に対する一連の不法行為を鼓舞し、手助けするものであったと評価することができる」

「しかも、松永さんや宮村さんは、控訴人に対して脱会を勧めるなどして、結果的にお兄さんらの行為を容認して、長年にわたるお兄さんらの行為の精神的な支えとなっていたもので、お兄さんらの家族とともに、控訴人に対する不法行為責任を負うのが相当である」

 記事は、須藤裁判長の説論に対する法廷の反応として「後藤が監禁されていた『125カ月』の言葉が頻繁に出てくる。被控訴人席はもはや総〝茹で蛸″状態だ。脂汗か山口広弁護士の額が法廷の照明にテラテラと光り、宮村、松永も完全に気落ちした様子で真っ赤に充血した顔を伏せたまま。あまりの圧勝に、後藤支援者が占めた法廷左側の傍聴席する異様に静まりかえっている」と、当時の様子を伝えました。

 続いて記事では、一審判決では認められなかったものの、控訴審にて根底から覆された被控訴人らの不法行為認定について2ページわたって理路整然と説明。最後に、著者のインタビューに答えた後藤氏本人の言葉を引用しレポートを括っています。

(『財界にっぽん』2月号記事)


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